
というので、暖かい日(3月2日)に思い立って行ってきました。東大寺のながい歴史にあって、二度にわたって大伽藍が焼けた時も、また物資のない、太平洋戦争の時でさえも修二会だけは「不退の行法」として、一度も絶えることなく、連綿と今日に至るまで引き継がれてきたということで、今年は1259回目だそうです。すごいですねぇ。
7時から開始というのに、もう5時前から人がぞくぞくと集まって場所取りをしています。二月堂の下は斜面になっているので、場所取りにも苦労します。
7時になると、明かりが消え、10本の松明(お坊さんの先導の役目)が順々に灯されては階段を上り、欄干で振り廻されます。松明は長さ6~8m重さ40kgもあり、人によって、廻すスピードや走る速さなどが違います。見ている観衆からは、”もっと廻してー!”などど声がかかります。というのも、その火の粉を浴びると今年一年、無病息災でいられると言われているからです。
このくらい派手だと拍手が湧きます(笑)。
貴重な木造建築物の中で、よくもまぁこんな危険なことを毎日、毎年やるものですねぇ。飛び散った火の粉やスギの枝は消防団の人がほうきで舞台の上からはき出しています。実際、火事になったこともあるそうです。
終わったあと、松明が駆け上がった階段に沿って、舞台に上がり、内陣での修行の様子をかいま見ることができます。
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