1/31/2014

新年会@秋山

二年越しのラブコール(毎月一日に電話で予約を取る=友達がしてくれました!)がかなって、やっと行くことができました、なかなか予約が取れないお店「京 上賀茂お料理秋山」


築80年の京都の古民家を改修した趣のある一軒家。上賀茂神社近くのひっそりとした住宅地にあり、入るのにちょっと勇気がいります。


まずは囲炉裏のある部屋に通されます。裸電球、古くて止まっている柱時計。囲炉裏には鉄瓶、壁には番傘。ここでお茶(この日はゆず茶)をいただきながら、予約客全員がそろうのを待ちます。何となく個人宅に招かれたお客同士という感じで、いやがうえにも気分が盛り上がります。


上賀茂の名産すぐきを、旬のブリのあぶりに、おろしてのせたり、さいの目に切っておこぜの出汁のおわんの実にしたり、と目からうろこ。一人鍋は目の前で骨きりした穴子のしゃぶしゃぶ。これが本当にぷりぷりと甘くておいしかったこと。


これは秋山さんの定番、黒米のおかゆ。黒米と松の実をミキサーでつぶしてから炊いたものでおかゆというよりはポタージュのよう。上にのっているのは黒大根


長くて青々とした三鈷の松の上に並べられた八寸

秋山さんが吉兆から独立してこのお店を開業した時は若干34才、2006年のこと。それが今やミシュランの☆を取り、予約の取れないお店になっています。ということで、どんな人かと気になりましたが、お話上手でとても気さくな方で安心して食事を楽しむことができました。ご実家がお米やさんということで、大きな土鍋でたいたご飯はぴかぴかでとても美味しかったです(おこげもおいしそうでしたが私はお腹が一杯で断念しました)。カウンター10席だけで、若い板前さん達がきびきびと働いている様子や料理を作っている過程も見られ、そしてCPもリーズナブルとくれば、やはり人気なのはうなずけますね。好きな日本酒 ”蒼空” が出てきたのも高ポイントでした。


最後にまた囲炉裏のお部屋で、秋山さん自らがたてて下さったお抹茶と自家製のさつまいもの花びら餅をいただきながら、またしばし歓談。鮎やフグなどの魚は稚魚の時に食べていたもの(海草とか甲殻類とか)で味がぜんぜん違うなどという話をして下さり、気づいたら四時間の長居でした。

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