
次に訪れたのは、西塔のにない堂。常行堂と法華堂という同じ形のお堂が建っていて、それが渡り廊下でつながっています。かの力持ち、弁慶がこの廊下をてんびん棒のようにしてお堂を肩にかついだことから、”にない堂”という名前がついたそうです。うっそうと茂る杉木立、青青としたコケが素敵でしたが、常行堂の前には”ただ今修行中”の札が立っていて、なにやら足音が。ここでの修行は、ご本尊・阿弥陀如来の周囲を歩き続けるもので、90日間横になることは許されず、一日数時間手すりに寄りかかり仮眠をとるというものだそうです。ちなみに隣の法華堂で行なわれる行は、90日間ひたすら坐禅を続け、その姿勢のまま仮眠をとるそうです。あー暑いなんて言っていられない(バチがあたりそう)・・・

西塔から東塔へは、うっそうとした木立のなかを40分くらいかかって歩いていきました。さすがに日陰は暑さも少しはマシです。時折吹き抜ける風が心地よく感じられます。

東塔には延暦寺の総本堂、根本中堂があります。とてつもない大きさのお堂で、暗い中、目を凝らすと、1200年燃え続けているという不滅の法灯の行灯が見えました。この辺りには他に、大講堂、文殊楼や戒壇院などそれぞれ味わいのある建物があります。
根本中堂

戒壇院

帰りは、日本一長いケーブルに乗って、琵琶湖を一望しながら、滋賀県の坂本に下りました。さすがに足が疲れました。