4/11/2010

吉野の桜3

如意輪寺から中千本までの近道を下りていきます。この辺りはコウヤマキの群落もあります。


途中の谷間は色とりどりの桜が連なり、ため息が出るほどきれいでした。咲き始めの桜や咲き終わりの花の軸や葉、色違いの花などがパステル調のグラデーションになっているんですね。

上千本口からは地元の運営するマイクロバスで奥千本口まで上がります。普通の車は通行禁止です。歩いて上ると1時間以上はかかるでしょう。


すごい急坂を上って、ようやくたどり着いたのが、奥千本の入り口にある金峯(きんぷ)神社。ここまで来ると人も少なくひっそりとしたたたずまいです。この辺りは大峰山の一角で、地下に金脈があると信じられていたようです。
山伏の修行の場であった大峯(峰)山は、単独の山を指す名前ではなく吉野山から熊野へ続く長い山脈全体を意味しているそうです。そして大峰山の千回峰行は、比叡山に比べて、はるかに険しい山岳であり、より過酷な修行だということを初めて知りました。

奥には修験道の修行場があります。真っ暗な塔の中で修行をしたそうです。ここはまた、義経が追手から逃れるために隠れ、屋根を蹴破って外へ出たので、義経の隠塔とよばれています。

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