4/13/2010

吉野の桜5




秀吉がここで花見の宴を催し、”一目千本”を楽しんだと言われる、吉水神社の境内からのながめです。


吉水神社の書院には、後醍醐天皇の玉座の間や、義経が静御前と身を隠した潜居の間などがあります。


参道の両側には旅館やお土産やさんが立ち並び、ものすごい人出となっていました。銅の鳥居をくぐり、仁王門の階段を上ると、いよいよ金峯山寺(こんぷせんじ)です。我々は実はこのルートではなく、上から下りてきたので、逆のコースとなりましたが。




金峯山寺の本堂、蔵王堂(国宝)です。白鳳年間に開祖の役行者(えんのぎょうじゃ)が、ここで感得した蔵王権現を桜の木に彫り、お堂を建てたのが始まりです。このことから、人々が桜の木を献木したり保護したため、吉野山が桜の名所となったそうです(そうだったのかぁ・・・このすごい桜は信仰の賜物だったのですね)。堂々たる大きさで、圧倒されますが、それもそのはず、木造建築では奈良の東大寺の大仏殿につぐ大きさだそうです。本尊は高さ約7mの忿怒姿の大きな金剛蔵王権現三体(釈迦如来、千手観音、弥勒菩薩)ですが、日本最大の秘仏です。今年秋に、奈良遷都1300年祭を記念して特別ご開帳されるので、ぜひ見に来たいと思っています。

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