3/04/2009

ふじ桜

いよいよ三月、春近し。知恩寺で早い桜が咲き始めました。




観世会館で狂言を見てきました。茂山千五郎家勢揃いの豪華版です。いつものように千之丞さんの楽しいトークから始まります。85才とは思えぬ若々しさで、今度もイタリア人とスイス人の三人で喜劇をやるためヨーロッパへおけいこにいらっしゃるとのこと。代々長生きの家系でまだまだがんばるとおっしゃっていました。今日の出し物の「鳴子遣子(なるこやるこ)」も千作さん、千之丞さん、忠三郎さんあわせて255才です!!狂言は演目としては200位で、約600の役があり、そのうち450くらいはすべての台詞を皆さん暗記しているそうです。そしてあのお腹の底から出す大きな美声。長生きの秘訣はそのへんにあるのでしょう。

観世会館の能舞台

それにしても、文楽の時にも書きましたが、この狂言も、人間国宝の千作さんはじめ、千之丞さん、その子供の代の千五郎さん、七五三さん、あきらさん、孫の代の正邦さん、宗彦さん、逸平さん、童司さんなどそうそうたるメンバーが出ているのに、2500円というのは、あまりにも安すぎるのではないでしょうか? 市民狂言会ということで、京都市が援助しているのでしょうが。日本の伝統芸能というと、近寄り難い気がしいますが、この料金だと若い人でも庶民でも気楽に来れますし、身近に感じることができます。つくづく京都に住むことができてよかったなぁと思います。

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