11/06/2009

若冲ワンダーランド1


やっとMIHO MUSEUM(滋賀県信楽)に行ってきました。もちろん”若冲ワンダーランド”を見るために。いつも若冲展はすごく混雑し、図録も売り切れたりするそうですが、さすがにここまで遠いと人もそれほどではなく、百点以上にのぼる作品をイヤホンガイドを聞きながら、ゆっくりと見て廻ることができました。


今回の目玉はもちろん、去年発見され、今回が初公開となる”象と鯨図屏風”です。実は同じような構図の屏風が昭和の初めにオークションにかけられ、その後行方不明になっていて、今回はそれが出て来たのかと思ったら、それとはまた別のものが発見されたそうです。こんなにも有名な人の絵が今更出てくるなんて、不思議な気がしますが、どうやら本物のようです。陸と海で一番大きな動物同士を白と黒で対にした、独特の描き方は、やはり迫力があります。今までは想像上の動物として描かれていた象と鯨を、江戸時代に少年だった若冲は実際に見る機会があったのではと解説されていましたが、やはりユニークな表現をしています。若冲の絵はすごく細密に描いてあったり、戯画のようだったり、構図が独特だったり、筆の使い方が巧みだったりと、本当に見ていて飽きないですね。

        
            美術館前のモミジ

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