

小さな山門を入ると、まず目に入るのはショウブの咲く静かできれいな池。



そして池をはさんで右岸(西)には九体の阿弥陀仏が安置されている本堂のある西方浄土(極楽浄土)があります。阿弥陀様は死んだ人を迎え入れてくれる仏。真ん中の池は現世ということ。このように池をはさんで薬師如来と阿弥陀如来が向き合っている形式は浄瑠璃寺の特徴で浄土式というそうです。



あまり広くないお堂にずらりと大きな阿弥陀仏(国宝)が九体並ぶ様は圧巻です。人の往生には、その人の努力や心がけで上から(上品上生)から下(下品下生)まで九つの段階があって、それで九体の仏様を祀ったそうです。確か誰かの本で夕方西日が当たって輝く姿を対岸から拝むと素晴らしいというような文章を読んだ気がして、それをぜひ見たいと思ったのですが、前の九枚の扉はぴちっと閉ざされています。堂内のお坊さんに伺うと、扉を全部開けるのは広告写真を撮る時だけ。真ん中の扉は大晦日だけとのことでがっくり。
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